むし歯もなく、歯の根にも異常がないのに、
冷たい水がしみたり、
歯に痛みを感じることがあります。
むし歯などが原因の痛みではないかと、患者さんが来院され、
検査や、レントゲン撮影を行っても問題が発見できないことがあります。
原因は、微妙なかみ合わせのズレが関係していることがあります。
ほんのわずかのズレなので、自分では意識できないのですが、
不整を調整して,力の過大なかかり方を適正なバランスに整えてやります。
過剰な負担が軽減できると、痛みも嘘のように消えます。
ただしかみ合わせの調整と称して、
広範囲に歯をどんどん削ってしまう治療法は問題があります。
歯の本来の形態が失われてしまうのみならず、
かみ合わせの高さまでが大きく変わってしまい、
どこで噛んでよいか分からなくなって、
神経症状まで訴え、来院される方もおられます。
かみ合わせの調整は、多くの場合歯をゆする方向への力を軽減するように行います。
1回で行わずに経過を見ながら少しづつ、
慎重に行う必要があります。
▲ by siodent | 2009-09-21 22:45