<   2011年 04月 ( 1 )   > この月の画像一覧

セレック システム

新しいシステムを導入しました
セレック3DというCAD/CAMシステムです。

今までの歯科の修復治療は、さまざまな段階を経て作られていました。
まず、治療する歯の型をとり、石膏を流し込み模型を作ります。
その模型を元に、歯科技工士さんが技工物(被せたり、つめたりするもの)を作成するのです。
しかし精度の高い技工物を作成するには、さまざまな誤差との戦いがあります。

型取りの段階(型取り材料の変形やひずみ)
石膏模型の誤差(石膏の硬化時の膨張、混水比による変化)
かみ合わせ記録材料の誤差や変形
使用するワックスの膨張収縮
鋳造による金属の加熱膨張、冷却収縮
セラミック材料では、焼結時の収縮

などなど数えればきりのない要因が、製作物の精度に影響します。
これらの誤差を技工士の”職人技”でカバーしていたわけです。

今回導入したセレックシステムは全く異なる発想から生れたものです。

治療する歯の型を光学的に読み取り、
コンピュータ上で3次元データを作成し、技工物を設計します。(CAD)
そのデータを加工センターに送り、材料ブロックから直接削りだして作成します。(CAM)

研究開発の段階からすると約20年ほど経過していますが、
実績、精度がこの5年で飛躍的に向上してきました。

材料ブロックは緻密、均質で、強度、組成などのクオリティーが保証されている。
高い精度が得られる。
いたずらに硬いだけでは、かえってかみ合う相手の歯を磨耗させてしまうが、適度の軟らかさを持っている。
金属アレルギーの心配がない、
変質、変色がなく、長期間安定している。
天然の歯に近い透明感がある。
1日で型取りから最終装着まで終えることが可能。
従来のセラミック治療に比べ、コストを抑えられる(約半額以下)
などメリットがあります。

ただし、材料がセラミックであるので保険治療でない、
ある程度のセラミック厚さが必要で、歯の状態やかみ合わせの条件によっては治療できない場合がある。
さらに自然な歯に近づけるには、色合いや色の変化などの追加処置が必要となる。
など制約もあります。

導入1ヶ月ですが、多くの方に興味を持っていただき、実際に治療しましたが、
精度の高さには感心しています。
入れた方にも非常に満足いただいております。
[PR]

by siodent | 2011-04-30 19:23 | 機械・設備