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歯根の面積(1)

歯で食物などをしっかり噛むためには、あごの骨に歯が支えられていなければなりません。
支えが不十分であれば、しっかり噛むことはできません。

そこで、地面に杭を打ち込んで、横木を渡した柵を考えて見てください。
柵がしっかりしているか、しかもその柵がこれから何十年と長くもつかどうかは、
さまざまな条件が関係するでしょう。

1、杭の長さが長いか短いか、太いか細いか
2、杭の長さのの2/3以上地面に打ち込まれているか、あるいは1/2程度かそれ以下か
3、きちんとした間隔を保ち、地面に垂直にまた各杭ができるだけ平衡に打たれているか
4、すべての杭があるか、すでに何本か杭が失われてしまっているか
5、杭の周りの地面が雨や水の流れで失われ易いか、あるいは安定しているか
6、柵に横揺れの力が大きくかかるかどうか
7、杭が腐朽菌やシロアリの被害を受けているか、手入れをして防いでいるか
などなど、さまざまな要素が考えられます.
その他
8、地盤が軟弱かどうかなどの要素があるでしょう。

それらの条件の違いで、柵の強度と寿命は大きく異なってくることは容易に想像できます。

1~4までが主に現状におけるの柵の強度にかかわる要素
5~7までが主に将来のの耐久性にかかわる要素です。
8の条件は強度、耐久性両方に関係するでしょう。

耐久性に関することはひとまずおいておいて、
現状を知るという意味で、
柵の強度を代表する数値としてどのようなものを考えればいいでしょうか。
いろいろな考え方もあるでしょうが、
地中部分の杭の表面積の総和が柵全体の強度をよく代表するのではないかと思います。

歯の場合に置き換えて考えて見ますと、
骨に植わっている歯の根の部分の表面積の総和ですね。
(Σ=個々の歯の骨に結合している根の表面積)

これを咬合負担面積と仮に定義します。

文献に当たってみますと、健康で歯の周りの骨の吸収がない場合、約75~80平方センチ。
ほぼ手のひらの面積です。

歯周病などが進行して、歯を支える周囲の骨が吸収すると、
当然骨に支えられている咬合負担面積も減少します。
どの程度歯周病が進行したら、咬合負担面積はどの程度減少するのかが知りたいところなのですが、
重要に思われる基礎的な知識にもかかわらず、
この点に関しての研究はあまり見当たりません。

長くなりますので以下次号に続きます
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by siodent | 2010-03-29 16:20